初心者におすすめなけん玉 学童保育・小学生・お子さんの場合
初心者の子どもにおすすめのけん玉についてご紹介します。特にお子さんにとっては、けん玉選びが上達のしやすさや楽しさに大きく関わるので、とても大切です。
🔰初心者の子供におすすめのけん玉のポイント
① 基本的に選ぶサイズのけん玉は「競技用サイズ」
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競技用けん玉とは日本けん玉協会の認定品が基準となると思いますが、F-16型と呼ばれる、けん高さ:約16cm、皿胴幅:約7cm、大皿径:約4.2cm、小皿径:約3.8cm、中皿径:約3.5cmの物かそれと同等以上の性能設計をしたけん玉です。
世界中でけん玉が広まる前はけん玉協会認定品くらいしか高性能なけん玉はなかったのですが、現在は日本以上に多くのけん玉ブランドが世界中に存在します。 -
代表的なけん玉ブランド
日本メーカー(国産):山形工房(大空シリーズ)、博進社(みんなのけん玉)、学童あそび(学童けん玉)、イワタ木工(夢元無双)、米村木工(LEGAXISなど)
日本メーカー(中国産):オンダ(けん玉名人 匠)、幻冬社(STARS)、池田工業(こだま)
海外メーカー(大体が中国産):Kendma USA(アメリカ)、SWEETS KENDAMS(アメリカ)、KROM(デンマーク)、Sol Kendamas(アメリカ)、Active Kendama(アメリカ)、Kendama Israel(イスラエル)、Grain Theory(アメリカ)、DWI(アメリカ)、Kendama Europe(ドイツ)・・・などなど
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小さなお子さん(未就学児など)には全長15cm前後の小さめなけん玉も扱いやすいです。しかしあまり小さすぎても技がしづらくなるため、手に合ったサイズを選びましょう。
またお皿の大きさも小さくなった設計の物はとても難しいので注意が必要です。
② けん玉の材質:現在は木製がベスト
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安価なプラスチック製もありますが、木製けん玉の方がバランスが良く、素材独特の摩擦抵抗もあり音も良いためけん玉に適しています。
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木は適度な重さがあり、自然素材の手触りや摩擦がある為けん玉に向いた素材と言えるでしょう。しかし木にも種類やグレードがあるので安すぎる海外の木製けん玉には注意が必要です。
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木製けん玉には多くの種類の塗装があるので、こなしたい技によって替えるのも良いでしょう。また自身で色を塗ることもできます。
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木育という言葉もありますが、自然素材に触れ遊ぶことで自然を大切に思う気持ちや自然素材の特性を学ぶことができます。
③ 最初のけん玉の塗装は滑りやすいタイプがおすすめ
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初心者には、つや消し塗装(マットタイプ)やラバー塗装のけん玉がおすすめと書いている商品や記事も良く見ますが、保育現場や多くの人に教えてきた経験からすると最初はけん玉協会認定品 大空 ソリッドカラーのような滑り止めが無いタイプや無塗装がおすすめです。理由としては
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初級の技(けん玉協会認定試験 準初段ほど)には滑り止めが必要な技はない。
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灯台など塗装の滑り止めで止めて覚えてしまうと、大切な重さのバランスで止める技術の向上を阻害してしまう。
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もしかめや一周系の技など、複数回お皿に乗せる技の時に滑り止めが邪魔に感じる場合がある。
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滑り止めが効いたけん玉は高価な物が多い。(3000円〜10000円ほど)最初の1本はテクニック不足により基本的に塗装が痛みやすいので、比較的安価な通常の塗装のけん玉(2000円以内)で十分である。
といった理由があります。
滑り止めの効いた塗装が必要になる最初の状況はおそらく「月面着陸」の最初の練習や、けん玉協会認定試験段位の合格率を上げるためといった場合だと思います。
そういった技にチャレンジする場合は大分テクニックも上達しているので、ぜひ2本目以降にお金をかけて購入してください!
(2本目におすすめのけん玉も後日書かせていただきます)
④ けん玉の色は基本好みで大丈夫!・・・ですが。
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お皿に乗せる時はあまり関係ありませんが、問題は一周系の技の時です。
一周系は最後穴にけん先を刺さなければいけないので穴の視認性がとても重要になります。
穴は基本的に影になるため、色は黒色に見えます。
そのため一番穴が見やすいのが白色で、逆に見にくい色は黒色となります。(穴の周りが白色になっているデザインのけん玉が多いのはその為)
なので穴が見えにくいのは黒色の玉だと思いますが、見えないということは無いので好きな色を選ぶと良いかと思います。
はっきり穴の位置が見えるようにしたい場合は白色かはっきりした色を選ぶと良いでしょう。
(最近は玉に線が入った「トラッキングデザイン(目印付き)」のけん玉もあり、技の成功を助けてくれます)
⑤お気に入りのデザインや自分で色付け出来るけん玉を選ぼう!
性能よりもお気に入りのデザインが大切な時があります。
やはり自分が気に入ったデザインの物は愛着が湧きますので、遊ぶ意欲に直結します。
特に保育現場で無地(塗装なし)のけん玉や独楽(こま)が選ばれる理由としては子ども自身で色塗りができ、オリジナルの遊び道具が生まれるというところです。
性能よりも個人のモチベーションや愛着も初めてのけん玉を選ぶ上でとても大切なことです。
ただし最初の一本は玉の塗装がボロボロになることは覚悟しておいてください。
✅おすすめの具体的なけん玉(2025年現在)
1. 大空ソリッドカラー、大晴(山形工房)
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日本けん玉協会認定の定番モデル。初心者〜上級者まで使えるバランスの取れた一本。
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小学生から大人までおすすめ。
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価格帯:2,000円前後
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仕上げや塗装がとても綺麗
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大晴はお皿がかなり大きく、玉が乗りやすいため子どもから高齢者まで使いやすい
2. みんなのけん玉 富士(博進社)・学童けん玉(学童あそび)
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国産競技用けん玉の中で最も低価格で性能も問題ない
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低価格ながら国産材を使用しており、中国製に比べて軽量で程よい柔らかさがある
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色が9色と豊富。個人的に塗装の手塗り感が味がある
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価格帯:1500円前後
3. わくわくけん玉 はじめ (GLOKEN)
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海外製で多少高価だが、玉が小さく皿が大きいため最初のお皿に乗せやすい
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玉は滑り止め塗装
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価格帯:2500円前後
4. KROM POP
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日本製けん玉と一線を画す、とにかく素晴らしいデザイン
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チームメンバーに世界チャンピオン(KWCなど)を多く持つデンマークブランド設計
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皿が大きく持ち手部分はスリムなデザイン。月面着陸を初め、上級技も問題なくこなせる。
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玉の穴周りが白いので穴の視認性が良い
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デザインが良いのでお気に入りになりやすい(けん玉を好きになりやすい)
5.LEGAXIS JAPAN
・国産競技用けん玉の中では加工精度、性能、価格のバランスかとても良く間違いのない一本。
・作りの良い米村木工製であり、各部分の角がしっかりしている。これにより静止系の止まりやすさやフリップなどけんの感覚を強めに感ることが出来る。
・塗装はオリジナルのスチームコート。この塗装は海外・国産高級メーカー(10000円越え)機種にも採用されており、止まりやすさ・手触り感・耐久性のバランスが非常に良い。
・無駄のないデザイン。MADE IN JAPANらしい遊び心よりも性能を重視したデザイン。
📝まとめ:初心者の子供向けけん玉を選ぶコツ
・低予算でしっかりした物を
2000円以上予算があれば山形工房 大空シリーズ、1000円台に押さえ国産けん玉を選びたいならみんなのけん玉 富士か学童けん玉。
・予算問わず考えたい
海外メーカーやLEGAXISなど高価な物も選択の一つです。
・デザイン重視で考えたい
モチベーションにつながるので大切な要素ですが、国内外問わず信頼あるブランドを選択することをお勧めします。分からないことがあれば販売店に問い合わせをしましょう!
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